技術紹介

ChatGPTで社内文章を活用するには学習は必要?RAGについてわかりやすく解説!

こんにちは。AITCのデータサイエンティストとして、お客様のChatGPT導入プロジェクトを支援させていただいてる徳原光と申します。 約一年前に発表されて以来、ChatGPTは常に注目を集め続けています。コストやセキュリティの問題を克服し、ビジネスの現場での…

GPT-4VなどマルチモーダルLLMの制限や応用を論文調査しました

こんにちは、AI製品開発グループ の太田です。 この記事では画像やテキストのマルチモーダルな大規模言語モデル(LLM:Large Language Model) についてご紹介します。 GPT-4VがOpenAIから発表されて2ヶ月が経ち、Azureからも動画のインプットに対応したGPT-…

社内文書の事実をもとに回答するChatGPTを使って自治体の業務支援に挑戦

こんにちは!AI製品開発グループの太田と福竹です。 私たちは、AITCと同じくX Innovation(クロスイノベーション)本部内のINNOLAB(イノラボ)と、スマートソサエティセンターの行政デジタル部の方と共に、ChatGPTの自治体向け活用方法を検討していました。…

対顧客向けに生成AIを活用するときに考慮する1つの観点とは ~Azure AI Content SafetyがGA(正式公開)しました~

生成AIを利用したアプリケーションを対顧客向けに提供する場合、そのアプリケーションがユーザーに対して、不適切(ヘイトフル、差別的、暴力的、性的、自傷的等)な表現を行うと、ユーザーがブランドやプラットフォームを離れる原因となり、ビジネスに損失…

日米のAzure OpenAI Serviceの返答速度の比較

Azure OpenAI Service(AOAI)東日本リージョンができて約2ヶ月 7月のアップデートでAOAIが東日本リージョンにやってきました。 「ありがたや~」なのですが、提供開始当初は不安定だったり、バグがあったりとイロイロと気になる点があり、お客様から「東日…

Retrieval-Augmented Generationシステムの改善方法の紹介

こんにちは、AI製品開発グループのファイサルです。 この記事では、Know Narrator Searchで使用されている文章参照手法、Retrieval-Augmented Generation(RAG)の精度向上方法について紹介します。 はじめに ChatGPTを始めとした大規模言語モデル(LLM)の…

ChatGPTのチャット履歴から自社サービス強化のための知見を得る

こんにちは、AI製品開発グループの太田です。 ChatGPTがOpenAI社から発表されて半年以上が経過しましたが、ChatGPTを様々な業務に適用しようとする試みが増えてきました。 ChatGPTと自社のデータを連携し、販売している製品や提供しているサービスのFAQシス…

ChatGPTとのチャット履歴の分析から社内の利用状況を把握する重要性と手法

こんにちは、AI製品開発グループの太田です。 自社の業務効率化のために、安全なChatGPT利用環境(以下、社内用ChatGPT)の社内導入を検討されている方も多いのではないでしょうか。 これから検討を始める方もいらっしゃるかもしれません。 この記事では、Ch…

ChatGPTと自社データ活用 - Azure OpenAI Service On Your Dataの課題(前編)

はじめに こんにちは、AITC 製品開発グループの矢作です。 Microsoft Build 2023で、Azure OpenAI Service On Your DataのPublic Preview が発表されましたね。 本機能は、OpenAIのモデルを自身(自社)のデータにノーコードで活用できる革新的な機能となっ…

信頼できる大規模言語モデルとは何か

こんにちは! 入社3年目の機械学習エンジニアの太田です。 生成AIのモデル(特に大規模言語モデル:LLM)を、消費者向けに活用しようとした場合、どのようなことを考慮し、どのような対策を実施する必要があるのでしょうか? 本記事では、ByteDance Research…

OpenAIとAzure OpenAIでChatGPTのAPIのパフォーマンスを比較!

こんにちは、AITCの小川です。普段は、様々な企業様から預かったデータの統計的な分析や、AIモデル構築をする業務に携わっています。 今回はタイトルにあるようにChatGPTのAPIについての話をします。 今回記事の目的 ChatGPTを利用するには一般的にWebUIのCh…

社内データを利用したChatGPTの回答精度検証と改善方法

こんにちは、AITCの小川です。普段は、様々な企業様から預かったデータの統計的な分析や、AIモデル構築をする業務に携わっています。 今回は社内データを利用したChatGPTがどれくらいの精度で質問に回答できるのか検証します。 想定読者 社内データを利用し…

Azure OpenAI ServiceとAzure App Serviceを利用したアプリケーションのアーキテクチャ設計のポイント

こんにちは。ISID AIトランスフォーメーションセンターの山田です。 本記事では、Azure OpenAI ServiceとAzure AppServiceを利用したアプリケーション開発に当たってのアーキテクチャ設計のポイントを、通信経路の選択やスケーラビリティ、監視の観点から紹…

データ活用によって離脱・解約を防ぐ!生存時間分析のご紹介 #2

こんにちは、AITCの小川です。 以下、前回のコラムに続く内容で、統計的モデルを使用した生存時間分析について解説します。 前回の記事を読んでいらっしゃらない方は、前回の記事を先に読んでから本記事を読み進めることをおすすめします。 isid-ai.jp 統計…

Azure OpenAIサービスによる社内QAシステムの構築方法を紹介

はじめに ISID AITCに所属しております、ファイサルです。本記事では、Azure OpenAIサービスを活用して、社内の質問応答(QA)システムを構築してみました。この記事では、構築手順や結果について簡潔にご紹介いたします。 背景と目的 最近話題になったChatG…

[JSAI2023] XAIの判断根拠から文章分類モデルの精度改善ってどうするの?

こんにちは! AI製品開発チームの太田です。 2023年6月6日から開催されている人工知能学会全国大会2023にて、8日に私が発表した内容について紹介します。 説明可能なAIの判断根拠を、意思決定の支援に活用している方も多いと思います。 今回、判断根拠の不確…

データ活用によって離脱・解約を防ぐ!生存時間分析のご紹介 #1

こんにちは、AITCの小川です。普段は、様々な企業様から預かったデータの統計的な分析や、AIモデル構築をする業務に携わっています。 今回は生存時間分析について解説します。 生存時間分析という名前ですが、生死に関わる生存時間に限らず様々な事象に応用…

社内データを使ったChatGPT利用のための準備:SharePointのファイルをベクトルデータベースに保存する方法

はじめに ISID AITC所属の後藤です。 本記事では、タイトルの通りSharePoint上のデータをChatGPT(Azure OpenAI Service)で利用できるようにベクトルとしてストレージに保存するシステムを紹介します。 背景 昨今ChatGPTの活用がビジネスの現場で注目されて…

Azure OpenAI Serviceを使用して文章を分類する ~GPTを用いた少数例つき&クラス説明付き分類編~

はじめに ISID AITCに所属しております、阿田木です。 本記事では、下記の記事で紹介されている、4.少数例つき分類(Few-Shot Learning)と5.クラス説明付き分類(k-shot Learning with Class Explanation)をピックアップして解説を行います。 isid-ai.jp …

Azure Open AI Serviceを使用して文章を分類する ~GPTを用いたゼロショット分類編~

はじめに ISID金融ソリューション事業部から兼務でAITCに所属しております、若本です。 本記事では、下記の記事の中から、3.ゼロショット分類(Zero-Shot Learning)についてピックアップして解説を行います。 isid-ai.jp 具体的なタスクとしては、Azure Ope…

BERTの学習 対 GPTの生成 文章分類で精度が高いのはどちらか

TexAIntelligenceに搭載されている事前学習済みモデルISID-BERTをファインチューニングした場合と、学習を行わずにGPT系の生成を行った場合、分類タスクにおいてどちら方が精度が出るのかを自社データで検証します。 はじめに TexAIntelligence ベースライン…

物体検出AIをビジネス適用するための手順は?4ステップでご紹介

こんにちは、AITCでデータサイエンティストをしている小川です。普段は、様々な企業様から預かったデータの統計的な分析や、AIモデル構築をする業務に携わっています。 画像認識の1つである物体検出において、AIをビジネス適用する際の流れを題材に、以下を…

Conformal Prediction はどんな予測手法?

こんにちは! AI製品開発グループの太田です。 このブログは技術紹介になります。 いきなり本題ですが、需要予測や医療画像の分類は、予測の精度がコストや人命に大きく関わります。 こういったタスクは分類による業務の完全の自動化ではなく、人とAIの協調…

Kaggleはどう実務やスキルアップに役立つか

こんにちは、AITC 製品開発グループ Kaggle Masterの阿田木です。 私は現在、業務でAI製品の開発に携わっております。AIをビジネスに活かすために、自己研鑽や自身のスキルを磨くことにも注力しております。 そんな私の趣味は、Kaggle等のデータサイエンスの…

効果検証における注意すべき点 ~因果グラフ編~

この記事を読むとわかること メールマーケティングの売上向上の効果検証などビジネス上では様々なところで効果検証を行うことがありますが、効果検証を正しく行うことは非常に難しいです。 間違った効果検証を少しでも減らすために、この記事では効果検証を…

効果検証における注意すべき点 ~実践編~

この記事を読むとわかること メールマーケティングの売上向上の効果検証などビジネス上では様々なところで効果検証を行うことがありますが、効果検証を正しく行うことは非常に難しいです。 間違った効果検証を少しでも減らすために、この記事では効果検証を…

効果検証における注意すべき点 ~概念編~

キーワード 効果検証、マーケティング、 この記事を読むとわかること ほとんどの企業において売上などのKPIの目標値を達成するため日々業務に取り組んでいます。 そしてKPIの目標値を達成するため、何かしらの施策を講じています。 例として、売上向上のため…

検索システムにAIを搭載する際の考え方 ― 基礎から展望まで

AITC 製品開発グループのファイサル・ハディプトラが、「検索システムにAIを搭載する際の検討事項・活用AI技術 ―基礎から展望まで―」というタイトルでDEEP LEARNING LABにて対外講演を行いました。 AITC 製品開発グループ ファイサル・ハディプトラです。 機…

AIのPoCを次に繋げよう!PoC成果をプロトタイプとしてデプロイする仕組み紹介

AITC 製品開発グループの後藤 勇輝が「AIのPoCを次に繋げよう!PoC成果をプロトタイプとしてデプロイする仕組み紹介」というタイトルでDEEP LEARNING LABにて対外講演を行いました。 AITC 製品開発グループ 後藤 勇輝です。 みなさま、AIのPoCで終わってしま…

テーブル・画像・テキストの反実仮想説明の調査報告

テーブルデータの反実仮想説明は広普及されています。では画像とテキストはどうでしょうか。なぜうまくいかないのか、どう解決しようとしているのか紹介します。 こんにちは、AI製品開発グループの太田です。 AITCでは、週に一度、1時間TechTalkを実施してい…